第46回 日本睡眠学会

9月23日、24日、福岡国際会議場にて定期学術集会が開催されました。

当院の睡眠歯科を担当している歯科医師 宮地 舞先生が、「睡眠呼吸障害診療を中心とした睡眠医療における医科歯科連携」のテーマにおいて、医科歯科連携の実際と問題点を実施歯科の視点から発表しました。

睡眠時無呼吸とは、医学的には睡眠時に無呼吸の状態で気道の空気の流れが10秒以上止まることを「無呼吸」と言います。その無呼吸が7時間睡眠の間に30回以上、もしくはいずれかの1時間の中で5回以上起こっていれば、「睡眠時無呼吸」となります。

睡眠時無呼吸により、睡眠の質が妨げられる病気です。寝ている間ということもあり、自分ではなかなか気づきにくいこともあり、受診されていない潜在患者数は、国内で200~300万人にのぼると言われています。

睡眠の質が低下することで、身体への悪影響はもちろんですが、日中に突然、我慢できないほどの眠気に襲われることもあります。

この病気は、医科と歯科が上手く連携することにより、患者様にとってより質の高い治療を提供することができます。

睡眠時無呼吸には3つのタイプがあります。歯科が担う分野は、閉塞性睡眠時無呼吸(睡眠中に舌や粘膜が下がることで起動がふさがり無呼吸や低呼吸になる)で、主に口腔内装置(OA:オーラルアプライアンス)を用いて治療をします。

多くの歯科は、歯の治療をするだけではなくお口の健康作りを通して、患者様の全身の健康管理をサポートしてくれています。

「よく眠れていない」「いびきが気になる」「もしかして?」など思われた方はぜひ早めの受診をされてください。

September 27, 2021